第6章はアジア・オセアニア地域4ヵ国を紹介!
地理・気候・コーヒーについてざっくりとまとめました。
① タイ(タイ王国)
■地理・気候
日本から行きやすく観光地として有名な国、タイの首都はバンコク。国土は日本の約1.4倍。最高気温は夏季に約30℃、雨季が過ぎた頃は約25℃まで上がります。雨季は6~10月に訪れ降水量は200~300mm/月と非常に多いです。タイの自然災害として洪水被害が多く発生しています。
■タイコーヒー
タイでは北部でアラビカ種、南部でロブスタ種が栽培されています。タイ産のコーヒーに馴染みがない(ピンとこない)方がいるかと思いますが、ドイトンコーヒーがまさにタイ産のコーヒーです。通販でも、かの有名な商業施設にも入っているコーヒー豆や各国の食品を取り扱うお店でも手に入りますので意外と身近です。香ばしくスパイシーなコーヒー、そして同じアジアで栽培されるコーヒー豆ですので一度飲んでみてください。
② ベトナム(ベトナム社会主義共和国)
■地理・気候
日本より少し小さいベトナムの首都はハノイ。日本と深い関係のある国で、日本に仕事をしにくるベトナム人も多く私の身近にもいます。気候の話に戻りますが、雨季は10~3月頃で年間降水量は約1,800mmに及びます。年間平均気温は約20~22℃ですが、日本のように冷え込む日もあります。水資源が豊富で農耕に適した環境が多い国です。
■ベトナムコーヒー
実はブラジルに続いて栽培量が多いベトナム。但し、アラビカ種ではなく殆どがロブスタ種です。ロブスタ種はストレートでは飲みにくいと感じる人が多いですが、ベトナムではコーヒーの淹れ方(抽出方法)に特徴があり、ロブスタ種でも美味しく飲めます。長年の知恵と工夫が詰まった淹れ方に興味がある方は調べてみてください。
③ ラオス(ラオス人民民主主義共和国)
■地理・気候
日本の本州とほぼ同じ国土を持ち、首都はビエンチャン。東南アジアで唯一の内陸国という点が特徴です。国土の約8割を高原や山岳が占めています。雨季は5~10月で、年間降水量は1,500~2,000mmです。南部の高原では年間降水量が3,500mmを超えることもあります。
■ラオスコーヒー
主にアラビカ種が栽培されていて、殆どが南部の高原で栽培されています。火山灰の影響でコーヒー栽培に必要な栄養素が豊富に含まれているそうです。ラオスコーヒーは優しい酸味とほどよい苦味で素朴な風味が特徴です。酸味と苦味は控えめが好きという人にオススメです。
④ ミャンマー(ミャンマー連邦共和国)
■地理・気候
中国とインドの間にあるミャンマーの首都はネーピード。国土は日本の約1.8倍です。年間平均気温は約26℃で雨季は5~10月。降水量は約500mm/月と多いですがゲリラ豪雨のような降り方が特徴です。激しい雨の後は河川の氾濫により道路や線路が寸断されて交通機関がストップする事もあります。
■ミャンマーコーヒー
近年注目を浴びているミャンマーコーヒーはバランスがとても良く飲みやすいコーヒーです。アメリカでは東洋のパナマと称されるように、美味しいコーヒーが産まれています。老舗コーヒーショップでも取り扱いのない所もありますが、逆にミャンマーコーヒーをイチオシしているお店もありますので、今後目にする機会が増えると思います。