第5章は南米・カリブ海(中米)地域4ヵ国を紹介!
地理・気候・コーヒーについてざっくりとまとめました。
① グアテマラ(グアテマラ共和国)
■地理・気候
中何
中南米4国と国境を接しているグアテマラの首都はグアテマラ市。国土は北海道と四国を足したくらいの大きさです。火山国であり、世界一美しい湖と言われているアティトラン湖があります。また、タムフルコ山という中米最高峰の山(4,220m)がそびえ立っています。気候は他の中米諸国と似ていて、コーヒー生産に適した環境です。
■グアテマラコーヒー
グアテマラコーヒーはアンティグアという地区の銘柄が有名です。誠実な酸味と上品な甘味が特徴で、コク深く濃厚さを感じられます。スイーツと相性抜群。ストレートからブレンドまで好みで試してみてください。
② ホンジュラス(ホンジュラス共和国)
■地理・気候
カリブ海に面する国ホンジュラスの首都はテグシガルバ。国土は日本の約1/3と小さい。地域によって気候は異なりますが、雨季は5~10月に訪れ毎月100~200mmほどの雨が降ります。日本の梅雨とは違いゲリラ豪雨のような雨が降り、一日中降り続けることは少ないです。最高気温は約30℃まで上がるものの朝晩は約20℃まで下がります。過ごしやすい暑さと言えます。
■ホンジュラスコーヒー
ホンジュラスコーヒーは中米一の栽培量を誇り、世界トップ10にも入っています。地域や農園により味が変わりますが、フルーティーな酸味と程よい苦味が特徴です。グアテマラコーヒーと同じくスイーツとの相性が抜群。
③ ドミニカ(ドミニカ共和国)
■地理・気候
イスパニョーラ島の約2/3を占めるドミニカの首都はサントドミンゴ。国土は九州に高知を足した程の大きさで、国土の約半分が高地と山脈で形成されています。雨季は5~11月、年間を通して安定した気温が保たれるため、コーヒー栽培に適した環境が揃っています。
■ドミニカコーヒー
ドミニカコーヒーは少しの酸味とぼんやりとした苦味が特徴で、ベーシックなコーヒーとも言い現わせる風味が特徴です。先に紹介したジャマイカのブルーマウンテンコーヒーと似た味で、ブルーマウンテンは酸味が控えめなので、酸味の好み次第ではドミニカコーヒーを飲むとしっくりくる方がいると思います。
④ プエルトリコ(プエルトリコ自治連邦区)
■地理・気候
アメリカ合衆国の自治連邦区であるプエルトリコの首都はサン・ファン。気温は年間を通して高くほぼ一定で推移しています。年間降水量は約1,300mmで平均的に雨が降ります。
■プエルトリココーヒー
プエルトリココーヒーは主にアラビカ種が栽培されています。滑らかな口当たりと香り高い風味が特徴です。主に山岳地帯で栽培されていますが、近年は人材不足や気候変動、栽培コスト等の影響で収穫量が減少傾向にあるようです。