第3章は南米・カリブ海(中米)地域4ヵ国を紹介!
地理・気候・コーヒーについてざっくりとまとめました。
① ブラジル(ブラジル連邦共和国)
■地理・気候
大西洋側に面する南米の国ブラジルの首都はブラジリア。国土は日本の約22.5倍もあります。ブラジルでは北部でコーヒー栽培が盛んに行われており、雨季が11~3月頃に訪れ降水量は1ヶ月あたり約200~300mmもの雨が降り、年間を通して最高気温が30℃を超えます。
■ブラジルコーヒー
ブラジルは数あるコーヒー生産国の中で圧倒的な収穫量を誇る国で、世界のコーヒー総生産量の約3割をも占めています。ブラジルコーヒーといえばサントスという銘柄が思い浮かびますが、酸味と苦味がほどよくありマイルドなコーヒーなので、とても飲みやすいコーヒーです。
② ニカラグア(ニカラグア共和国)
■地理・気候
太平洋とカリブ海のちょうど間(中米)にあるニカラグアの首都はマナグア。国土は日本の約1/3です。太平洋側には火山があり、狭い海岸平野があります。マナグアの気候は年間を通して最高気温が30℃を超え、雨季は5~10月に訪れ降水量は1ヶ月あたり約150~300mmになります。ゲリラ豪雨のような雨が主で、日本の梅雨とはまた違う雨季が特徴です。
■ニカラグアコーヒー
ニカラグアコーヒーはアラビカ種100%。主にヨーロッパ各国へ輸出されるため、日本では馴染みのないコーヒーです。ティピカロングベリーという希少銘柄があり、気持ちが晴れるような豊かな風味が特徴です。気が付いた頃には日本でも知名度が広がっていると思います。
③ コスタリカ(コスタリカ共和国)
■地理・気候
国土の中央を火山が駆け巡るコスタリカの首都はサンホセ。国土は日本の約1/5。首都サンホセの気候は年間平均気温が約25℃で、雨季は5~11月に訪れます。年間降水量は1,800mmにも及びます。
■コスタリカコーヒー
主にアラビカ種が栽培されており、標高1,000~2,000mの高地で栽培されています。地域により様々な特徴があり、ロスサントス産は華やかな香りと蜜のような甘さが特徴。セントラルバレー産は比較的バランスの良い味わいが特徴です。
④ パナマ(パナマ共和国)
■地理・気候
かの有名なパナマ運河が国の中央を流れるパナマの首都はパナマシティー。国土は北海道より少し小さく、丘陵地と山地で形成されています。雨季は5~12月で年間降水量は1,500~2,000mmです。カリブ海に面する地域は更に降水量が増し、年間3,000mmを超える事があります。日中の最高気温は約35℃まで上がり暑い印象を感じますが、朝夕晩は過ごしやすい気温に下がります。
■パナマコーヒー
パナマでは標高900~1,400mm付近でコーヒー栽培が行われています。標高の低い地域はロブスタ種、標高が高い地域はアラビカ種が栽培されています。パナマコーヒーはほのかに酸味があり、そこに甘い香りが漂う感じが特徴です。パナマでも高級豆のゲイシャ(第1章エチオピアで紹介)が栽培されています。