第1章はアフリカ地域5ヵ国を紹介!
地理・気候・コーヒーについてざっくりとまとめました。
① エチオピア(エチオピア連邦民主共和国)
■地理・気候
アフリカ大陸の北東部に位置する内陸国で国土は日本の約3倍。その国土の殆どがエチオピア高原であり首都アディスアベバは標高2,400mと高地にあります。年間平均気温は約13℃と低めで年間降水量は1,000mm弱と豊富。もちろん雨季と乾季に分かれていてコーヒー栽培に適した環境が揃っています。コーヒー発祥の地という話も広く知れ渡っています。
■エチオピアコーヒー
エチオピアはアラビカ種の原産国です。有名なコーヒー豆はモカイルガチェフェ・ゲイシャといった銘柄です。モカイルガチェフェはシダモ地方のイルガチェフェ地域で栽培されていて、華やかな酸味とほのかな甘みが特徴。ゲイシャは世界最高として有名で、柑橘系のような酸味とスイーツのような甘味があり、ワインのような芳醇さも感じられます。一度飲んでみると、コーヒーの旅をしたくなるスペシャルなコーヒーです。
② ケニア(ケニア共和国)
■地理・気候
アフリカ大陸の東海岸に位置するケニアの首都はナイロビ。国土は日本の約1.5倍で、国内最高峰のケニア山(5,199m)はアフリカ大陸で2番目に高い山です。また、国土の殆どが標高1,000~1,800mの高原で年間平均気温は約20℃です。雨季は2回に分かれていて、3~5月に大雨季、10~12月に小雨季が訪れます。ケニアの環境もコーヒー栽培に適した条件が揃っています。
■ケニアコーヒー
主にアラビカ種が栽培され、有名な銘柄はニエリやキリニャガです。ケニアコーヒーの特徴は甘酸っぱい酸味ごコクのある風味で、口当たりが良いです。苦味が少ないのでブラックでも飲みやすいです。
③ タンザニア(タンザニア連邦共和国)
■地理・気候
ケニア共和国の南に位置するタンザニアの首都はドドマ。国土は日本の約2.5倍あります。アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ山(5,895m)や世界的に有名な湖のビクトリア湖がある国です。雨季はケニアと同じく2回あり、3~5月に大雨季、11~1月に小雨季が訪れます。年間平均気温は約21℃とコーヒー栽培に適しています。
■タンザニアコーヒー
ロブスタ種が多く栽培されていますが、アラビカ種も栽培されています。タンザニアで有名な銘柄はキリマンジャロ。今このBlogを読んでいるあなたも聞いたことのある銘柄だと思います。キリマンジャロコーヒーはアラビカ種で、フレッシュな酸味と柑橘系の風味が混ざり合う感じが特徴です。酸味が強い銘柄なので好みが分かれますが、酸味が好きな方にはイチオシです。
④ ルワンダ(ルワンダ共和国)
■地理・気候
中央アフリカに位置するルワンダの首都はキガリ。アフリカ諸国の中でも小さな国です。年間平均気温は約20℃で、ルワンダも2回に雨季が訪れます。3~5月が大雨季、10~12月が小雨季です。先述した国々と同じくコーヒー栽培に適した環境が揃っています。
■ルワンダコーヒー
ルワンダ経済にとってコーヒーの存在は重役です。約40万軒の小規模農家が生計を立てているそうです。主にアラビカ種が栽培され、標高1,900m以下の大半の場所で栽培されています。東西南北で味の特徴が変わりますが、総じてフルーティーな酸味とティーのような香りが特徴です。
⑤ ブルンジ(ブルンジ共和国)
■地理・気候
中央アフリカに位置するブルンジの首都はブジュンブラ。国土は小さく、山岳国です。ここも雨季が2回訪れ、3~5月と10~12月にわかれます。年間平均気温は約24℃で、コーヒー栽培に適した環境が揃っています。ルワンダと同じくコーヒーが経済を支える重役となり、主要輸出品目の1つとしてコーヒーがブルンジ経済を支えています。
■ブルンジコーヒー
ブルンジではアラビカ種が主に栽培されています。誠実でフレッシュな酸味と飲み口の良い甘味が特徴。隣国にタンザニア連合共和国(キリマンジャロコーヒー)に似た傾向があります。こちらも酸味が強めなので、酸味を好む方にイチオシです。