第2章はアフリカ・中東地域5ヵ国を紹介!
地理・気候・コーヒーについてざっくりとまとめました。
① マラウイ(マラウイ共和国)
■地理・気候
東アフリカの内陸にあるマラウイの首都はリロングウェ。国土は日本の約1/3で、殆どが高原上にありマラウイ湖が大きな面積を占めています。雨季は11~4月にあり、年間平均降水量は南部地域(低地)で約800mm、高原地域は約2,000mmです。年間平均気温は約20℃と過ごしやすい気候です。高原地域はコーヒー栽培に適した環境が揃っています。
■マラウイコーヒー
マラウイコーヒーはほどよい苦味が特徴でまろやかなコーヒーです。多くの方が親しんで飲めるような味のコーヒーです。但し、中にはエチオピアに似た酸味が強めの銘柄もあるため、マイルドコーヒーを期待しているとびっくりしますので店主に聞くなどして、お気を付けください。
② ザンビア(ザンビア共和国)
■地理・気候
アフリカ大陸南部に位置するザンビアの首都はルサカ。国土は日本の約2倍です。8つの国々と国境を接する内陸国で、国土の大部分は標高700~2,000mの高地にありまさに内陸国といった感じです。年間平均気温は約20℃、年間平均降水量は約900mmで雨季は12~4月にあります。かの有名なヴィクトリアの滝がある国です。
■ザンビアコーヒー
ザンビアコーヒーは柑橘系を感じる酸味と甘味が感じられ苦味に奥行きがあるのが特徴です。芳醇な味わいもしますので、酸味と芳醇さが合わさり赤ワインのようなコーヒーだと喫茶店の店主に紹介して頂いた事があります。
③ アンゴラ(アンゴラ共和国)
■地理・気候
アフリカ南西部に位置するアンゴラの首都はルアンダ。国土は日本の約3.3倍で、平野部・中央高地・丘陵地と国内に高度差がある地形が形成されています。雨季は11~5月、年間平均降水量は約400mmと先述した国々と比較すれば少ないですが、コーヒー栽培は行われています。
■アンゴラコーヒー
アンゴラではロブスタ種が主に栽培されています。しかし、日本への輸出はされておらず筆者もいまだ出会った事がないコーヒーです。機会があれば必ず飲んでみたいコーヒーです。
④ マダガスカル(マダガスカル共和国)
■地理・気候
アフリカ大陸東側の海を渡った所にある島国マダガスカルの首都はアンタナナリボ。国土は日本の約1.6倍で、東西南北で気候に違いがあります。雨季は11~3月にあり、東側の降水量が国内で最も多く、主に東海岸沿いでコーヒー栽培が盛んに行われています。
■マダガスカルコーヒー
マダガスカルコーヒーは殆どがロブスタ種です。香ばしく苦味が独特なためブレンドされる事が多いようです。こちらも日本に入荷される事が稀にある程度のため、日本では希少銘柄とされています。
⑤ イエメン(イエメン共和国)
■地理・気候
アラビア半島の最南部に位置するイエメンの首都はサヌア。国土は日本の約1.5倍で山岳や海沿岸がある事が特徴です。日本ではアジアとして定められていますが、位置的に中東寄りの為、当ブログでは中東として扱います。アラビア海沿岸ではかつてコーヒー等の貿易港があり、モカ港という港があり交易地として栄えていました。
■イエメンコーヒー
モカコーヒーの発祥地とされるイエメンでは、モカマタリという銘柄が有名です。石油に次ぐ重要な輸出品目でモカマタリの由来にかつて栄えたモカ港の存在があるほどコーヒーが主要産業とされています。モカマタリは発酵感があり芳醇さが特徴的で、これも赤ワインのような香りがあります。第1章で紹介したエチオピアのモカとはまた違う特徴のあるコーヒーです。